国吉清尚 KUNIYOSHI Seisho (1943-1999) の茶碗
沖縄の陶芸家。
高校時代に空手や古陶蒐集を始め、1963年頃から壺屋で修業、1966年に大学進学する一方、益子での約2年間の修業後に帰沖し、読谷で作陶を続けた。
1973年4月に秦秀雄が工房を訪ねた。鹿児島の料理店で目にした国吉の土瓶に眼を止め来沖した。
秦は注文した土瓶を白州正子ににも届け、彼女も愛用した。
秦の文章によって国吉は一躍注目されることになるが、程なく雑器製作を止めオブジェに移行するようになる。
この茶碗は国吉清尚によって読谷開窯初期に製作されたもの。
1943年:沖縄県首里に生まれる
1968年:読谷村座喜味にヒメハブ窯を開窯
1973年:秦秀雄が工房を訪問
1999年:4月11日工房で灯油をかぶり焼身、5月10日逝去
秦秀雄
井伏鱒二の「珍品堂主人」のモデルになった人物で数寄者。
國吉清尚展―土と炎に生きた魂の軌跡―
会期:2011年4月19日(火)~5月22日(日)
場所:沖縄県立博物館・美術館 企画ギャラリー1・2
参考・引用文献: 沖縄の壺体・國吉清尚 / 2006年7月 早稲田大学會津八一記念博物館