英国コーンウォール州トルロに在ったレイクス・ポタリーのミルクジャグです。内部にだけ施釉されており外側は無釉です。元来、この手法は釉薬の節約のために取られていました。
この窯はW.H.Lakeと息子により1872年に設立されましたが民窯としての歴史は中世に遡るようです。
濱田庄司は著作の中でセント・アイヴス滞在中に街の荒物屋で見たスリップウェアの水差が気になりトルロの窯場に出かけハンドルの付け方などを学んだと記しています。バーナード・リーチもデイヴィッド、マイケルの二人の息子やリーチ窯の訓練生を連れてしばしば訪問しました。
レイクス・ポタリーの陶器は、初期のリーチ達の理想とする製品であり、またビジネスモデルの一つであったと思います。
Milk Jug
Lake’s pottery, Truro, Cornwall
Sold